なぜ、救命の連鎖に「リカバリー:回復」が追加されたのでしょうか?
2025年2月12日
心肺停止の傷病者への心肺蘇生法やAEDの必要性や教育、実施された事実が注目されますが、それ以上に生存された傷病者は、中・長期的にも精神的・身体的・認知的な負担を抱え、過酷なリハビリを継続しながら(家族・地域・社会のサポートを受けながら)生きてるという事実を知っておくべきと思います。さらに経済的、社会的な負担、そして家族の人生も変わるかもしれない事態なのです。
これら障害は、「集中治療後症候群(post intensive care syndrome:PICS)」としても知られてます。このような重症、かつ侵襲的な治療を経験する傷病者は、「人生を変えるのではなく、人生を粉々にする」と表現されたりします(書籍)。
-Severe illness wasn't life-altering, it was life-shattering-
我々ができること、学ぶべきこと、まだまだあると思います。救急医療、集中治療だけでなく、その後の回復期、慢性期、在宅などのリハビリテーションも重要であり、社会復帰には、これらの連鎖が繋がっていく必要があるのは当然といえます。
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Source:Recommendations for Recovery and Survivorship After Cardiac Arrest
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