データと教育で切り拓くヘルスケアの未来
蘇生教育に関わり15年以上、何が変わってきたのか。本当に実用性と普及は実現できるのでしょうか。
*救助者の性別によってCPRをためらう理由に違いがあるのか? *
AED使用後に、女性から訴えられることはデマかもしれませんが、心理的に抵抗がある、その事実から、もう一歩先の蘇生教育を考える必要がないでしょうか?Xで投稿しました。
女性にAEDで救命措置で「強制わいせつ」を警察は否定 女性へのAED装着における大問題とは(Yahoo News)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9fc80ec1f5644ed72c9ce96da6193ceb0b53224?page=1
記事「救命措置とはいえ、女性の「服を脱がせる」ことに心理的抵抗がある人もいるということだろう。 」
→この部分は納得できます。以下の論文にもありますように、CPRを実施しようとする際、すべてがうまくいくではなく、障壁となる要因が明らかになっている、その事実を受け入れ、社会的・文化的背景、救助対象別など鑑みた教育設計が必要なのかもしれないです。
目撃された院外心停止を経験した女性は、男性に比べて目撃者による心肺蘇生を受ける頻度が低い、という研究結果。そして、女性が心停止を起こし目撃者からCPRを受ける場合。
⭕️男性救助者「セクハラや性的暴行の疑い」等、
⭕️女性救助者「怪我をさせる恐れ」等、CPRが着手されにくい理由について報告されています(Shelton et al., 2024)。
訴えられるなどの報道の真意は分かりませんが、以前より指摘されたCPRへの障壁。この事実に目を背けずに、どうやれば男女に関係なくCPRヘの着手率を上げれるのか、これらを考えていく必要がありませんか?
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PMID: 38533649